Diaryの宣伝
2022/05/08にプログラミングで参加しているPot-pourriが2ndフルアルバム「Diary」をリリースしました。
アレンジと全曲のミキシングを行いました。
Sawawoさんから様々な場所で録った素材をもらって、YAMAHAのSyncroomを用いてSawawoさんと話しながら毎週何時間、何十時間とリモートでアレンジとミキシング作業をし続けました。
議論や試行錯誤を繰り返して作り上げたアルバムにとても満足しています。
益子樹さんのマスタリングはアルバムのムードをいっさい損なわずに、より解像度の高いものに仕上げてくださったので魔法のようでした。
芦藻彬さんのアートワークも凝っていて実物で楽しめるものになっています。
帯やブックレットを触ったり見るのも良いし、外から見つめても面白いです。
できあがったアルバム自体が一つの物として素晴らしいものに仕上がったのですが、今回のレコーディングの結果できた副産物がいろんな店舗で特典として付いてきます。
・HEADZ通販:
In Profile (Alternate Version) ※2ndアルバムの先行シングル曲の別ミックス・ヴァージョン
Pot-pourri(ポプリ)『Diary』(CD) | HEADZ onlineshop
・ライヴ物販 :
Diary (Alternate Version) ※2ndアルバム・タイトル曲の別ミックス・ヴァージョン
・FILE-UNDER様、Reconquista様:
Berceuse (Ryo Nagai Remix) ※1stアルバム『Classic』収録曲の新規リミックス・ヴァージョン
Pot-pourri / Diary (CD+特典CDR) - FILE-UNDER RECORDS
Pot-pourri (ポプリ) / Diary (CD) Record Shop "Reconquista"
・ディスクユニオン様:
Clap (Demo) ※アルバムに収録されていない未発表曲のsawawoによるデモ
https://diskunion.net/jp/ct/detail/1008478779
・more records様:
Exquisite (Demo) ※アルバムに収録されていない未発表曲のsawawoによるデモ
★特典★ Pot-pourri 「Diary」 - more records
僕の作った三つの特典のうち二つはアルバム収録曲のアレンジが脇道に逸れていってできた「Diary (Alternate Version)」「In Profile (Alternate Version)」で、
それぞれデジタルなダブバージョン、ダンスミックスというようなキャラクターです。
前者はMassive Attackに対するMad Professorみたいなイメージで、後者はメロトロンの音が入ったり4つ打ち(7拍子なので7つ打ちか?)だったりとポップなイメージです。メロトロンといえば生涯に残る名曲ことNine Inch NailsのThe Fragileなのでメロトロンの音を使えて嬉しいです。
残りの一つは「Berceuse (Ryo Nagai Remix)」こちらは1stアルバム「Classic」収録曲のリミックス版です。
今までのライブ演奏でのアレンジや、温めてきたアイデアを使った新バージョンです。
三曲について、2020年にGrace Cathedral Parkと共にそれぞれフィールドレコーディングで曲を作る試みをしたことがあり、そこで使わなかったマテリアルがすべてに用いられています。個人的には「Classic」と「Diary」を繋ぐ素材とも言えるものです。
AIによるマスタリングは益子さんのマスタリングにはまるで及ばないものですが、曲としてはどのリミックスも独立した良さが強くあり、とても気に入っています。
Sawawoさんのデモ二曲も「Diary」に至るまでのアイデアから派生した新しいものになっているのかなと思います。
特典はともかくとしても、アルバムを是非手に取っていただきたいなと思います。
腰を据えて聴くのにも、BGMにも面白い作品となっています。
配信もあります。
マスタリングでCDのフォーマットにぴったり合う形に仕上がったアルバムだと思ったので、個人的には配信で聴くのであればCDに近い44.1kHz/16bitの可逆圧縮で聴けるApple Musicなどを薦めたいです。
Pot-pourriの「Diary」をApple Musicで
余談ですが、個人的には今度こそTシャツやステッカー、ポスターといったグッズが欲しいところです。
あと、まちカドまぞくの主題歌であるshami momoのときめきランデヴー(超名曲!)のジャケがFeltのCrumbling The Antiseptic Beautyにそっくりなのですが、Pot-pourriのDiaryもFeltを意識しているところがあるし、ジャケにも通じるものがあると思います。2022年の春にFeltのようなジャケが日本で2枚リリースされたというのは面白いことではないでしょうか。
ART-SCHOOL元ネタ集
散々こねくり回されてきた話ですが、一つにまとまっているものは少ないので見つけたものをまとめてみます。歌詞に関してはスルーしています。あまり知られていないものも多いし、さらに増やしていきたい。教えてください。
- ミーンストリート、DRY
- MISS WORLD
- リグレット
- 車輪の下
- サッドマシーン
- LILY
- DRY、モザイク
- モザイク
- SWAN SONG
- 水の中のナイフ
- Butterfly Kiss
- LOVE/HATE
- UNDER MY SKIN
- プールサイド
- しとやかな獣
- SONNET
- SEAGULL
- スカーレット
- APART
- LOST IN THE AIR
- 羽根
- I CAN'T TOUCH YOU
- 刺青
- PERFECT
- あと10秒で
- 汚されたい
- Waltz
- Forget The Swan
- Love Letter Box
- 僕が君だったら
- 影
- フリージア
- LOVERS LOVER
- テュペロ・ハニー
- その指で
- 左ききのキキ
- real love/slow dawn
- 夜の子供たち
- ローラーコースター
- KILLING ME SOFTLY
- into the void
- フローズンガール
- The Night Is Young
- Perfect Days
- Intro~Hate Songs
- android and i
- Melt
- 番外編
たびけんさんがまとめたもの(ここにあるものは今回載せていません)参考に。
音楽-ART-SCHOOL周辺 カテゴリーの記事一覧 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ
おかざきよしともさんのこちらも参考に。
Apple Musicに存在して対応する曲をプレイリストにまとめておきました。
ミーンストリート、DRY
https://youtu.be/f9ktsBs2-j0?t=15
https://youtu.be/FztWVK3xagc?t=14
→The Posies「Flavor Of The Mouth」メロディ
The Posiesは頻出ですね。
MISS WORLD
https://youtu.be/5LVP9wNBSE8?t=68
→Poison「Fallen Angel」サビのメロディ
これはすごすぎる。とはいっても80年代の美メロの曲を新たな解釈で使う、というようなセンスは一貫しているので当然かもしれないですね。こういうグラムメタルみたいなところ、絶対もっと使ってると思うのでメタル好きの人に教えてほしいです。
リグレット
→dip「NO MAN BREAK」リフ、展開
名曲です。木下理樹がdipのトリビュートに参加した時も元ネタだからかこの曲をカバーしていました(アレンジが変なので必聴です)。
車輪の下
→Guided By Voices「Game Of Pricks」コード進行(サビ)
サッドマシーン
→Sunny Day Real Estate「Shadows」アルペジオ、サビ終わり?
Shadows (Remastered) - YouTube
LILY
→Swirlies「Vigilant Always」イントロ
DRY、モザイク
https://youtu.be/FztWVK3xagc?t=237
https://youtu.be/j5ni8wSXfW8?t=237
→Superchunk「Animated Airplanes Over Germany」アウトロ
Animated Airplanes Over Germany - YouTube
共通するアウトロですがSuperchunkのHere's Where The Strings Come Inの曲からのモロ引用。宇宙ネコ子のkanoさんに教えていただいてめちゃくちゃ驚いた…。
モザイク
https://youtu.be/j5ni8wSXfW8?t=13
→Smashing Pumpkins「Thru The Eyes Of Ruby」6:57~ギターリフ(イントロ)
Thru The Eyes Of Ruby (Remastered 2012) - YouTube
SWAN SONG
→The Cure「Just Like Heaven」下降するシンセのフレーズがギターリフに
The Cure - Just Like Heaven - YouTube
The Cureに関しては山ほどあるため考証が少し面倒です。
水の中のナイフ
→Superdrag「The Staggering Genius」コーラスのドラムとベースとギター
The Staggering Genius - YouTube
Butterfly Kiss
→Great 3「Golf」シンセリフ(三音のギターリフ)
言うほど似てないか?ただアートの路線を決定したインスピレーションとしてこの曲があるのではないでしょうか。
LOVE/HATE
→Sunny Day Real Estate「Grendel」(コード進行、展開)
Grendel (Remastered) - YouTube
→Sunny Day Real Estate「In Circles」(3:20~がL/Hの4:00~)
Sunny Day Real Estate - In Circles [OFFICIAL VIDEO] - YouTube
SDREのDiaryに関しては他にも元ネタになっているものが多そうです。「HeaVen」(Youに収録)のサビも上記のIn Circlesに似ている印象も受けました。
UNDER MY SKIN
→The Cure「Lovesong」ベースライン
The Cure - Lovesong (Official Video) - YouTube
キュアーネタまだまだあるはずです。
プールサイド
→Death Cab For Cutie「405」コード進行
Death Cab For Cutie - "405" (Official Audio) - YouTube
エモの大名盤、デスキャブのセカンド「We Have the Facts and We're Voting Yes」の曲とイントロのリフが一緒です。ギターの三音のアルペジオはWheat(この後何度も出てくる)の「Don't I Hold You」(14Soulsに同名曲あり)に近いでしょうか。
しとやかな獣
→Radiohead「Black Star」コード進行他
Black Starに合わせて「しとやかな獣」が歌える。
SONNET
→Pinback「Tripoli」ベースライン
Pinbackのこのアルバムもエモの超名盤ですね。
SEAGULL
→Fountains Of Wayne「Sink to the Bottom」コード進行、リフ
Fountains Of Wayne - Sink to the Bottom (Official Music Video) - YouTube
というか、歌のメロディ以外全部?
スカーレット
→Co-Ed「Going, Going, Gone」コード進行、イントロのボーカル+ギターからバンドの展開、オクターブ奏法のリフ
一枚しか作品をリリースしていない(と思ったら再結成したのか2020年になんとアルバムをリリースしていました)エモバンドCo-Edの曲のイントロに激似。よくこんなの知っているなと思ったのですが、BURGER-NUDSの登場SEがこの曲だったためファンの間で有名なようです。よく知っているな…。
APART
https://youtu.be/2Sw1F--lUE4?t=47
→The Cure「Push」Bメロ
アートで珍しいBメロに元ネタがあった例…。
LOST IN THE AIR
https://youtu.be/TwVdlUcrLwQ?t=7
→The American Analog Set「Come Home Baby Julie, Come Home」ピアノとブレイクとサビを足したら「LOST IN THE AIR」になります。
American Analog Set - Come Home Baby Julie, Come Home - YouTube
(マジでまんまなのにLOST IN THE AIRも一つの別の曲として完成されてるのがやっぱすごい、両方大好き)
羽根
→Manic Street Preachers「Sleepflower」イントロ、コード進行
Manic Street Preachers - Sleepflower (Audio) - YouTube
マニックスの中でもあまり目立たないセカンドアルバムにスポットを当てるのが良いですね(個人的にも好きなアルバムです)。また、PARADISE LOST期のアートのライブDVD「sleep flowers」があります。Gold Against The Soulのジャケの写真は後にアジカンの写真集なども撮っているMitch Ikedaによるもの。
I CAN'T TOUCH YOU
https://youtu.be/xQULi9yYsCM?t=52
→Superdrag「Phaser」イントロをそのままサビに
刺青
https://youtu.be/QR0oSVE-q9k?t=66
→Superdrag「Sucked Out」サビ
PERFECT
→Wheat「Body Talk (Part 1)」ピアノ、歌のメロディ
「PERFECT」のピアノ、いいよな…元ネタあるんだぜ…。
あと10秒で
https://youtu.be/CzEob0zih6Y?t=39
→The Cranberries「I Can't Be With You」サビ。
The Cranberries - I Can't Be With You (Official Music Video) - YouTube
汚されたい
→Silver Scooter「New Orleans」歌を変えれば「汚されたい」の完成。
Waltz
→The Flaming Lips「The Abandoned Hospital Ship」三拍子、キー被り、展開
The Abandoned Hospital Ship - YouTube
リップスのCloud Taste Metallic(名盤!)もPARADISE LOSTのディスク2の「Waltz」もDave Fridmann録音。
Forget The Swan
https://youtu.be/lP9bcjKTLEw?t=24
→Superdrag「Sucked Out」Aメロ
「刺青」と同ネタ。素晴らしい。
Love Letter Box
https://youtu.be/le18dFk29HM?t=45
→Gin Blossoms「Follow You Down」サビ酷似!
タイトルはPosies。
僕が君だったら
→Audio Learning Center「Hand Me Downs」拍子を変えれば…
影
https://youtu.be/Zn6eztj-7ew?t=52
→エレキブラン「melt」Aメロがサビに。
エレキブラン / melt (プロモ・Speedstar) - YouTube
ART-SCHOOLの隠れた名曲「カノン」のイントロの元ネタとしても有名なエレキブラン「メルト」ですが、Aメロの前半部が「影」のサビとほぼ一致します。つまり、Belinda Carlisleの「Heaven Is A Place On Earth」にのせて「メルト」を歌うと「影」になるということです。
フリージア
https://youtu.be/i0gaZ2QfCYo?t=148
→Wheat「Slow Fade」コーラス(パッド)、ギターリフ(大サビ)、アウトロ
またWheat(PERFECTもWheat)。これは100%偶然ですがフリージアの大サビのリフをLUNA SEAっぽくシンコペーションさせると、LUNA SEAの「gravity」のライブ版のアウトロになります。
LOVERS LOVER
→Wheat「Slow Fade」イントロ
Wheat二連発!しかも一曲から搾り取る!ちなみにこのアルバムも名盤ですが、Dave Fridmann仕事です。
テュペロ・ハニー
→Superdrag「Carried」コード
元ネタと言いきれるかは怪しい。
その指で
→Cheryl Lynn「Got To Be Real」ベースライン
Cheryl Lynn - Got To Be Real (Audio) - YouTube
超めちゃくちゃ大ネタなので、おそらく「Got To Be Real」が元ネタの別の曲が元ネタなのではないでしょうか。今回ついでに「その指で」のパクリと話題になったボカロ曲(ジミーサムP「Live in Dead」)を改めて聴いてみたのですが、ベースはGot To Be RealのフレーズではなくてむしろNowhere landで、サビだけ「その指で」のラスサビを持ってくるという面白いアイデアで、歌詞も木下理樹の使う単語をうまく散りばめていて、いいオマージュ曲だなと思いました。
左ききのキキ
→Superdrag「Feeling Like I Do」コード進行とメロディ
元ネタというには怪しい気もする。
real love/slow dawn
→Superdrag「The Staggering Genius」イントロ(ベースライン)
The Staggering Genius - YouTube
「水の中のナイフ」と同じ曲が元ネタ!原点回帰を掲げたEP「左ききのキキ」でイントロのベースラインも使いに同じ曲に帰ってくるの、めちゃくちゃアツくないですか…?しかもタイトルはスマパンで、ブロックパーティ要素も盛って…。
夜の子供たち
→Blood Red Shoes「You Bring Me Down」ギターとドラムリフ
Blood Red Shoes - You Bring Me Down - Director's Version - YouTube
BROKEN WHITEもこの曲のイントロっぽいですが…この殺伐とした雰囲気はART-SCHOOL度合いが高い。「夜の子供たち」ではこの交互のフレーズをギター二本に置き換えていて、良い換骨奪胎。あと後に出てくるKILLING ME SOFTLYのサビの歌詞は「You Make Bring Me Down」ですね。だから何とは言いませんが…。
ローラーコースター
https://youtu.be/NxFIvRj_QWw?t=7
→Adorable「Homeboy」メインリフ
KILLING ME SOFTLY
→Blood Red Shoes「It's Getting Boring By The Sea」ギターリフ
It's Getting Boring By The Sea - YouTube
into the void
→The Smashing Pumpkins「Appels + Oranjes」ドラムを主に打ち込み、Aメロ
フローズンガール
→The Pains Of Being Pure At Heart「My Terrible Friend」ギター、ベース
The Pains Of Being Pure At Heart - My Terrible Friend - YouTube
The Cureに見せかけて、むしろトゥイーポップとシューゲイズという。Aというアーティストの感じを出すのにBというアーティストの曲を引用するのがうまい。
The Night Is Young
ART-SCHOOLの「The Alchemist - EP」をApple Musicで
→Wild Nothing「Golden Haze」
Wild Nothingの煌びやかなサウンドの感じを考えるとThe Alchemistで益子樹(GOD)を起用したのも納得がいきます。
Perfect Days
ART-SCHOOLの"Perfect Days"をApple Musicで
Perfect Days - song by ART-SCHOOL | Spotify
→the brilliant green「YEAH I WANT YOU BABY」ギターリフ
the brilliant greenの"YEAH I WANT YOU BABY"をApple Musicで
YEAH I WANT YOU BABY - song by the brilliant green | Spotify
まんまです。共通の元ネタがあるのではないでしょうか。
Intro~Hate Songs
ART-SCHOOLの"Intro 〜 Hate Songs"をApple Musicで
Intro 〜 Hate Songs - song by ART-SCHOOL | Spotify
→The Smashing Pumpkins「Do You Close Your Eyes?」イントロ部のドラム
Do You Close Your Eyes? (Adore Outtake) - YouTube
android and i
ART-SCHOOLの"android and i"をApple Musicで
android and i - song by ART-SCHOOL | Spotify
→DAW「GarageBand」のプリセット「Modern Rock Guitar 07」
Modern Rock Guitar 07 - YouTube
ギターのフレーズまんまです。
Melt
ART-SCHOOLの"Melt"をApple Musicで
Melt - song by ART-SCHOOL | Spotify
→The Smashing Pumpkins「Bullet With Butterfly Wings」
Bullet With Butterfly Wings (Remastered 2012) - YouTube
あまりに明らか過ぎて書く必要もない気がするが…。
番外編
KAREN「"Lorraine"」 https://youtu.be/jnyENFiqwhQ
→Third Eye Blind「Jumper」Aメロ
Third Eye Blind - Jumper (Official Music Video) - YouTube
開始1秒で笑みがこぼれるでしょう。
VeryApe Records(ART-SCHOOLのレーベル、名前はNirvanaからだろう)
→Primal Scream「Vanishing Point」
おわかりいただけただろうか……
保留(わかったひとがいたら教えてください):WHITE NOISE CANDY→ギターノイズは明らかにThe Jesus And Mary Chainだろうとは思いつつ一致する曲がわからず。
ツイッターのいくつかの投稿を参考にした箇所があります。感謝。元ネタ警察の夏botさんのツイート、伏見瞬さんのプレイリスト、ろびんさんとたびけんさん(無限Superdrag)、しとやかな獣ネタなど日々元ネタジョークをかましてくるSawawoさん、本名さん(ガレバンネタ)、んださん(ミーンストリート)、感謝……。
2019ベスト20トラック
2019 ベスト20トラック(順不同)
新しい夏 / TTUD
イルカちゃんの推理はあてにならない / にゃにゃんがプー
ハレ晴レユカイ / 燦鳥ノム & Moe Shop
ANGELS / THE NOVEMBERS
More / Flying Lotus (Feat. Anderson Paak)
散瞳 / 君島大空
ハル、ヨル、メグル。 / For Tracy Hyde
hikari (feat 長谷川白紙) / パソコン音楽クラブ
Blankenship / DIIV
sylva / Grace Cathedral Park
Flame Devourer (Abridged) / Alon Mor
I'm Waiting For The Sun / 宇宙ネコ子
餞 / uami
冷たい傍ら / Asunojokei
LSC2000 / ラブリーサマーちゃん
Best Life / Danny Brown
ポケモンしりとり / パソコン音楽クラブ
S.O.S. / The World Will Tear Us Apart
revolver / Pot-pourri
THE WAY IT USED TO BE / Trent Reznor & Atticus Ross
2018 聴いた音楽
一年間を振り返るのがこんなに難しいとは思わなかった。まとめるなら一ヶ月ごととかの方がいい。
去年の末に腰がめちゃくちゃになっていることを自覚し、動くのが辛く、あまり歩けなかったりした。来年になったら手術を受けることになると思う。
痛みを堪えながらきいたりしたアルバム24枚をあげていく。
初めに、Apple Musicにはあるアルバムから1曲ずつ選んだプレイリスト
https://itunes.apple.com/jp/playlist/2018/pl.u-yZyVDzLTqdAq2V?at=10l8JW&ct=hatenablog
順番は意味がないので気にしないでほしい。
Vince Staples - Big Fish Theory
特に最初と最後の曲が好きだ。Zack Sekoffのトラックが特に良い。
改めてAutechreとかF.U.S.E.とかいったIDMをしっかり聴きかえすきっかけになった。ヒップホップのトラックのミニマムさと電子音の良いところの交わるようなところがある。
夜になると迷うことなく聴いていたことが多かった。
Depeche Mode - Black Celebration
Depeche Modeに特徴的なコード進行があって、A Question Of Lustなんかに顕著だと思っているがそれがクセになる。他のアルバムも聴いていったが、新鮮さと完成の度合いのバランスが良いと感じる。ひょっとしたらアランワイルダーによるアレンジがめちゃくちゃデカいのではないかとも踏んでいる。
New Dressがクソ強いキックに凶悪なベースライン、ミニマルウェイブ的なピュっていうスネアとか強烈で良い。NINにもはっきりと通じると思う。他の曲(Stripped)で使われたサンプルが最後に鳴り、アルバムの繋がりもしっかりしていて気持ちがいい。
あと多くの曲で聴くことができるがスネアの連打で音程の変化があり、これが意外にかなり効いている。シーケンサーでやりやすかったとかか?思えば既にいろんな80年代の曲でもそうだった気がしてきたが、これはとても楽しいものだ。
また、B面曲のBreathing In FumesはStrippedのリミックでありほぼインストゥルメンタルで、それもまたNINのCloser To Godとかを思い出してよかった。
これもB面になるがまだ過渡期の感が残るBut Not Tonightは意外に明るく切ないインディポップ的で面白く、またいい曲だ(今もライブで披露されているらしい)。
SOPHIE - OIL OF EVERY PEARL'S UN-INSIDES
可愛さと暴力性みたいなやつ…宮本フレデリカみたいなやつ?
Stereolab - Transient Random-Noise Bursts With Announcements
まだシューゲのやりかたが形式とまではなっていないころにシューゲをやろうとし、クラウトロックも取り入れ、60年代ポップスみたいなことやろうとしてそこまで洗練されていないのがいいのかなと思う。音響に対する意識もある。俺はただハンマービートが好きなだけなのかもしれない(あかん、ハンマービートの宝石箱や)。あがきみたいな音楽も好きだ。
Eli Keszler - Stadium
あかん、リズムの宝石箱や。
Autolux - Transit Transit
シューゲイズ/オルタナバンドと括れているが、NIN的なエレクトロニクスの多用も良い。暗くて虚無い。
mukuchi - deep(sea)learning
すごい音だし詩的で私的で海が好きだ。
Oneohtrix Point Never - Age Of
こわい、という感想を聞いてたしかにこわいのかもしれないと思った、めちゃくちゃ聴いた。
Radian - On Dark Silent Off
Radian - Rec.Extern
去年から今年の春にかけてずっと聴いていたらしい。殺伐、荒涼としたドローイングのようだし、ミクロとマクロを行き来して感覚がグラつくような良さがある。
並木達也 - 偶然の近くに
山本精一を思い起こさせるようでいてよりエモーショナルでメランコリックで良かった…。
Dabrye -One/Three
春い。
Vakula - A Voyage to Arcturus
夜、雨の上野を歩きながら聴いたことをはっきりと覚えている。
一生こういうストリングス、ブラスの響き方が好きですよね。
Sly & Robbie meets Nils Petter Molvær feat Eivind Aarset and Vladislav Delay- Nordub
曲を作っている時よく考えたら自分はダブ的なサウンドを求めているなと思い、ダブをちゃんと聴くことにしたら完全にハマった一年だった。自分がバンドPot-pourriでダブ処理を担当しているので、ダブの面白さは身近にあったのだった。
またさらに身近に、俺が小学生の頃にめちゃくちゃやっていたレゴのパソコンゲームでずっとダブが流れていたのを思い出した。
ゲームのBGMでダブを流すのは飽きがこないのでかなり理にかなっているし、大昔に(伝説の…)田中宏和氏はファミコンのバルーンファイトやレッキングクルーでレゲエのリズムやベースを取り入れることを試みていた。関係ないけれど任天堂のファミコンのBGMのアルバムもよく聴いたが田中宏和作曲が異常に出来が良い。
レゲエのベースラインがジャングルに繋がっているのも実感した。
このアルバムは豪華すぎてよくわからない。
Ivan Lins - Sómos Togos Iguais Nesta Noite
田中秀和神の曲がどんどん神と扱われていくが、ブラジル音楽との接点を指摘する人も多い。ここ何年か、そういった流れや上田麗奈さんがアルバムリリース時にリファレンスとしてエグベルトジスモンチを挙げていたことからブラジル音楽を聴いている。このアルバムはブラジル音楽好きのアイカツオタクの人のツイートを見て知った。ポップで強烈なコード進行でなるほどと思った。めちゃくちゃ良い。
Nine Inch Nails - Bad Witch
挑戦をやめず、諦めずに怒り続け、できることを少しずつ広げていく感覚がある。
Yves Tumor - Safe In The Hands Of Love
今年一番聴いた。
ハードで大仰で繊細で良い。音楽の中に矛盾を織り込むことができてそれがとても面白いものであることをよく言われるが、そういうことです。NIN然り、意思の中で渾沌としているものが一番好きだ。
cero - POLY LIFE MULTI SOUL
これじゃあceroさんじゃん。最後の曲めちゃくちゃ聴いた。サウンドが良い。
Wolfgang Voigt - Freiland Klaviermusik
ただ現代音楽に四つ打ち足しただけじゃね?みたいに思え最初聴いたときは正気か?と思ったが中毒性がある。聴いていると気持ちがいい。
あとあまり面白くなかった映画「続・終物語」のBGMでこれと同じ手法の音楽が流れていて、そこだけめちゃくちゃニヤついてしまった。
Beak> - >>>
前より洗練されよりクラウトロック的になったのでダサさとかっこよさのバランスがいい。瞑想的で、夜に腰の痛みを耐えながら歩いているとき聴いた。
The Other People Place - Lifestyles of the Laptop Café
これとあとDrexciyaもよく聴いた。ソニマニでFlying Lotusの最高の集大成みたいなライブの後にLet Me Be Meが掛かり、最高の気分だった。
Death Cab For Cutie - Thank You For Today
泊まりの行事で泥酔し完全に振る舞いを失敗し、二日酔いの状態で最悪の気分の帰りのバスで何を思ったか延々とイヤホンで聴いていたのをはっきりと覚えており、また「60 & Punk」は屈指の名曲だという事実がある。
Cloud Nothings - Last Building Burning
メロディックでありながらそのメロディがそこまで叙情的ではないというのは常に求めているバランスのような気がしているのだが、このバンドはそういうところをちゃんと突いてくるし、今回はよりカオティックな展開なんかもありつつ前作より曲の統一感があって、めちゃくちゃアルバムとしてよく聴いた。アルバム毎のプロデューサーによる雰囲気の変化も良い感じに作用していて最高。ギターもモアレのように重なったりするところがひたすら好きだ。
そしてこれは今年の後半になって突然思いつき、気持ち的にはそういう聴き方なんとなく嫌だなと思いつつも、特に気に入った曲を追加していったプレイリストです。めちゃくちゃ聴きました。
気づかなかったもの、理解し始めたものとか、音楽は常にそこにあるな……と当たり前のことだけれど思うことが多かった。これは毎年で変わらずにしょっちゅうNIN、アジカン、People In The Box、Brian Eno、American Footballなんかを聴いていたみたいだが、例えば寒い秋の真昼間の歩道橋の上で突然NINのVesselが自分の中でとてつもない響き方をしてびっくりすることもあった。常にそこにあったものが見えたり、思い出したときの歓びがある。
2016
以下に20枚の2016年によく聴いたアルバムを載せます。(何もない)浪人生におすすめです。発表された年や順番は関係ないです。
Death Cab For Cutie「Plans」エモ。一昨年とつぜん好きになったアルバムで、去年は一曲目の歌詞が好きで覚えてずっと聴いていた。夏ごろにアジカンのゴッチがブログに和訳を載せていた。
「深い悲しみが君の心に垂れ落ちる/それは蛇口から漏れ出るようで音には安らぎがある/でも、言い争っている間に半分増えたり減ったりしながら/いつしか水位が少しずつ上がって、君の愛は溺れ死んでしまう」
Floating Points「Elaenia」馬鹿みたいに高いモジュラーシンセの音楽やってると思っていたらバンド編成だった。音が太く、繊細で研ぎ澄まされているので朝や夜や満員電車でアルバムを聴いて心を落ち着けていた。
Felt「Crumbling the Antiseptic Beauty」服部ユウと氷上スミレ
Joe Crow「Compulsion EP」1982年チェリーレッドからリリースのエレポップであるが電子楽器やドラムなどシックな音に00年代のポストロック~エレクトロニカ~ヒップホップと同じセンスを感じさせる
Luke Vibert「Big Soup」ルーク独特のユーモアと音使いが気持ち良く纏まっている大名盤
Sufjan Stevens「Carrie and Lowell」歌とギタと鍵盤と音響のアルバム。陽射しが暖かく、寒い午前に聴くとよい。夜にプレイヤーの前に座って聴いても良い。どんな場合でも良い。
Faraquet「The View from This Tower」DCマスロック/エモ。ギターリフや展開が綺麗、波のようなイメージが湧き上がるので海が好きなあなたにおすすめです
Tortoise「It's All Around You」ポストロック。カラフルで、GGDやアニコレ、ザックヒルといったボアダムス影響下のブルックリンのバンドのようなところがあるけれどさすがのTortoise。
Broadcast「Haha Sound」この残響音をエミリアと名付けて良いですか?ママ…ママ……(2016年 液晶)
Flaming Lips「The Terror」エロくてズブズブ嵌っていく、五人組アイドルのアルバムなので実質LiPPSです。夜の繁華街で死にたくなった時だけ聴いてください、エロすぎてその場で抜いてしまいます
Wilco「The Whole Love」全体的に素晴らしいけれど特に最後の二曲がとにかく美しく、よく聴いた。One Sunday Morningは12分ある歌モノなのにポストロック力(ぢから)で完全にやられてしまった
Touche Amore「Is Survived By」激エモだしギターがロマンチックで、ボーカルもとつぜん歌に目覚めたりするのも良い、ずっと聴いている
Pfarmers「Gunnera」陽射しで透けた葉のジャケがよく似合う。
Jamie xx「In Colour」Sleep Soundを聴かないことはSleep Soundを聴くことなんだよな(サニーデイサービス構文)
The Black Dog「Spanners」Plaidの2人が脱退する前のケルベロスで、よくできていて、最後のCheshが特に好きだったけれど、全体通して良かった。最近も某「Nine Inch Nailsにしょうもない点数ばかりつけるレビューサイト」のランキングにランクインしていた。
bloodthirsty butchers「banging the drum」B2のリフと「なんとなく酸素 窒素に化合物 生きる術は こいつらを 燃やすしかないのか」圧倒的なベースとドラム!
Nicolas Jaar「Sirens」歴史と自分自身と置かれている現代をその人の方法で接続している音楽は良い。
以前のアルバムは「どうせポストダブステップがどうとかだろ」みたいなことを思っていたのですが、全然違いました。全然違ったよ!ロックンロールだったよ!(桜庭ローラ)
歌が多いですが、最初の曲はアリス・コルトレーンのようなジャズで、RadioheadのAMSPにもそんな曲があった。
AIKATSU☆STARS!「Lovely Party!!」実質Nicolas Jaarです。アイカツ!が終了することを知ってから気づいたらLovely Party Collectionを聴くと泣くようになっていたけれど、最後にこの曲が入ってるの本当に勘弁してほしい。
「出会う街中がステージ 光る夢とコラボレイション/今日の自分にリボンをかけて たからものにしよう」
牛尾憲輔「聲の形オリジナルサウンドトラック a shape of light」素晴らしい物語をありがとうございます。ひとつずつ確認するように進むんだよな。
Moving Shadow「Blueprint」何もなくつらいだけの夜をMoving Shadowからリリースされた曲たちは救ってくれました。
以上。2016年は大学に入学できず、週5で朝に2時間半だけ地下のコンビニでバイトしてから家に帰って勉強していた。モグラみたいだなぁと思った。ふと思いつくメロデイが何よりも気持ち悪くて何もない気持ちが大きかった。ものを消費することで気持ちを満たそうとして、たくさんCDを引っ張り出したり買ったりしたし、漫画もたくさん買った。何もない気持ちが救われることは音楽じゃ無理だし考えても何もないなと思った。無意味に何もできず歳を重ねていって老人になったらと気持ちだけ焦ることばかりで、どこにも俺は残らずに、生まれた時から自分の力で何にも勝てずに欲しいものは手に入らないだろうなと思った。たぶん、そんなことを思うときに音楽があると良い。