以下に20枚の2016年によく聴いたアルバムを載せます。(何もない)浪人生におすすめです。発表された年や順番は関係ないです。
Death Cab For Cutie「Plans」エモ。一昨年とつぜん好きになったアルバムで、去年は一曲目の歌詞が好きで覚えてずっと聴いていた。夏ごろにアジカンのゴッチがブログに和訳を載せていた。
「深い悲しみが君の心に垂れ落ちる/それは蛇口から漏れ出るようで音には安らぎがある/でも、言い争っている間に半分増えたり減ったりしながら/いつしか水位が少しずつ上がって、君の愛は溺れ死んでしまう」
Floating Points「Elaenia」馬鹿みたいに高いモジュラーシンセの音楽やってると思っていたらバンド編成だった。音が太く、繊細で研ぎ澄まされているので朝や夜や満員電車でアルバムを聴いて心を落ち着けていた。
Felt「Crumbling the Antiseptic Beauty」服部ユウと氷上スミレ
Joe Crow「Compulsion EP」1982年チェリーレッドからリリースのエレポップであるが電子楽器やドラムなどシックな音に00年代のポストロック~エレクトロニカ~ヒップホップと同じセンスを感じさせる
Luke Vibert「Big Soup」ルーク独特のユーモアと音使いが気持ち良く纏まっている大名盤
Sufjan Stevens「Carrie and Lowell」歌とギタと鍵盤と音響のアルバム。陽射しが暖かく、寒い午前に聴くとよい。夜にプレイヤーの前に座って聴いても良い。どんな場合でも良い。
Faraquet「The View from This Tower」DCマスロック/エモ。ギターリフや展開が綺麗、波のようなイメージが湧き上がるので海が好きなあなたにおすすめです
Tortoise「It's All Around You」ポストロック。カラフルで、GGDやアニコレ、ザックヒルといったボアダムス影響下のブルックリンのバンドのようなところがあるけれどさすがのTortoise。
Broadcast「Haha Sound」この残響音をエミリアと名付けて良いですか?ママ…ママ……(2016年 液晶)
Flaming Lips「The Terror」エロくてズブズブ嵌っていく、五人組アイドルのアルバムなので実質LiPPSです。夜の繁華街で死にたくなった時だけ聴いてください、エロすぎてその場で抜いてしまいます
Wilco「The Whole Love」全体的に素晴らしいけれど特に最後の二曲がとにかく美しく、よく聴いた。One Sunday Morningは12分ある歌モノなのにポストロック力(ぢから)で完全にやられてしまった
Touche Amore「Is Survived By」激エモだしギターがロマンチックで、ボーカルもとつぜん歌に目覚めたりするのも良い、ずっと聴いている
Pfarmers「Gunnera」陽射しで透けた葉のジャケがよく似合う。
Jamie xx「In Colour」Sleep Soundを聴かないことはSleep Soundを聴くことなんだよな(サニーデイサービス構文)
The Black Dog「Spanners」Plaidの2人が脱退する前のケルベロスで、よくできていて、最後のCheshが特に好きだったけれど、全体通して良かった。最近も某「Nine Inch Nailsにしょうもない点数ばかりつけるレビューサイト」のランキングにランクインしていた。
bloodthirsty butchers「banging the drum」B2のリフと「なんとなく酸素 窒素に化合物 生きる術は こいつらを 燃やすしかないのか」圧倒的なベースとドラム!
Nicolas Jaar「Sirens」歴史と自分自身と置かれている現代をその人の方法で接続している音楽は良い。
以前のアルバムは「どうせポストダブステップがどうとかだろ」みたいなことを思っていたのですが、全然違いました。全然違ったよ!ロックンロールだったよ!(桜庭ローラ)
歌が多いですが、最初の曲はアリス・コルトレーンのようなジャズで、RadioheadのAMSPにもそんな曲があった。
AIKATSU☆STARS!「Lovely Party!!」実質Nicolas Jaarです。アイカツ!が終了することを知ってから気づいたらLovely Party Collectionを聴くと泣くようになっていたけれど、最後にこの曲が入ってるの本当に勘弁してほしい。
「出会う街中がステージ 光る夢とコラボレイション/今日の自分にリボンをかけて たからものにしよう」
牛尾憲輔「聲の形オリジナルサウンドトラック a shape of light」素晴らしい物語をありがとうございます。ひとつずつ確認するように進むんだよな。
Moving Shadow「Blueprint」何もなくつらいだけの夜をMoving Shadowからリリースされた曲たちは救ってくれました。
以上。2016年は大学に入学できず、週5で朝に2時間半だけ地下のコンビニでバイトしてから家に帰って勉強していた。モグラみたいだなぁと思った。ふと思いつくメロデイが何よりも気持ち悪くて何もない気持ちが大きかった。ものを消費することで気持ちを満たそうとして、たくさんCDを引っ張り出したり買ったりしたし、漫画もたくさん買った。何もない気持ちが救われることは音楽じゃ無理だし考えても何もないなと思った。無意味に何もできず歳を重ねていって老人になったらと気持ちだけ焦ることばかりで、どこにも俺は残らずに、生まれた時から自分の力で何にも勝てずに欲しいものは手に入らないだろうなと思った。たぶん、そんなことを思うときに音楽があると良い。