ソングライティング、プロダクション、ミックス、マスタリング、全てを一人で手がけた2lcd名義のEPとして『holes+theme』をリリースした。『holes』はアルバムに向けた先行トラックで、今作は『holes』『theme』を合わせた両A面シングルということになる。
現在はbandcampでのみ購入可能で、CDを今後リリース予定。
https://lcdead.bandcamp.com/album/holes-theme
『holes』はART-SCHOOLやASIAN KUNG-FU GENERATIONのような歌から、Nine Inch NailsやMouse On Marsのようなサウンドの折衷に行き着いた。
アテンションエコノミーの世界で、あらゆる資本主義的な脅迫やミソジニーを内面化し、欲望に依存している人たちのことを歌っている。
『theme』はトリップホップとシューゲイズをあべこべにした、リリース予定のアルバムのテーマと言える重要な曲で、混乱をめぐる歌だ。
この2曲はフラクタル構造のようになっている。だから2曲が1つになっているし、切り離すこともできる。
SpotifyやApple Musicといったサブスクリプションサービスでは4/20より『holes』のみを配信する。
切り離された『theme』はこのEPをbandcamp、あるいはCDで買った人だけが聴けるものとなり、今後他の作品に収録されることもない。
3曲目の『春に死ね』
春に死ね - Single by 2lcd | Spotify
このEPのみの轟音バージョンで、すでにサブスクリプションサービスで配信されているものや今後アルバムに収録されるバージョンとも異なる。
Q.なぜバージョン違いを当たり前のように出すのか?
A.気づいたら嬉しい。
4曲目は『春に死ね』のSSDから見つかったデモバージョンで、序盤のミックスとなる。完成版ではサウンドを暴走気味にしたが、抑えめになっている。本来は未完成のものを作品として出すつもりはなかったが、このバージョンは完成版と比較しても劣っておらず、EPの構成として必要だったため収録した。
アートワークはThe Strokesの『Is This It?』のポルノと洗練、Whitehouseの『Total Sex』のピンク色のリイシュー盤の記号感、この2つの掛け合わせのようなものとしてドットのモザイクと自分で撮った写真から作った。これも『holes+theme』のコンセプトに合わせている。
bandcampでwav、aiff形式を選択するとハイレゾのファイルがダウンロードできる。
その際5曲目として『holes』と『theme』2曲が繋がっていてマスタリングで音を潰していない、音量の小さなバージョンが一緒にダウンロードされるが、これはハイレゾ再生機器向けの音質劣化が少ないバージョンだ。もしハイレゾでこの2曲を聴きたければこちらを聴くことを勧める。
5月以降に全曲(インストゥルメンタル含めおそらく7曲?)収録のCD版をリリースする。そちらには限定のパッケージがつく。リリースの際にbandcampの方にもボーナスPDFが追加される。
最後にクレジットに関して:
『holes』アウトロおよび『theme』のメインのアルペジオはex.(仮)ズ、渦の天野がギターを弾いている。
アートワークはシーツのハヤシさんにデータを渡し、文字組みや調整を手伝ってもらった。